Integration Platform as a Service(iPaaS)とは

クラウド統合が、今日の企業が直面している主な課題の1つであることはよく知られています。安全で信頼性の高いクラウド統合ソリューションへのニーズの高まりに対応するため、複数のベンダーが、Integration Platform as a Service(iPaaS)と呼ばれる統合サービスの提供を始めています。このカテゴリの詳細については、Gartnerのエンタープライズ統合に関するレポートをご覧ください。 

Integration Platform as a Service(iPaaS)とは

iPaaSは着実に話題を集めているクラウドベースの統合ソリューションですが、他のクラウドサービスと同様に、その興奮の高まりの向こうにある実体を理解することが重要です。iPaaSが数あるクラウドコンピューティングの正当なカテゴリとしてその位置を確立しているという確かな兆候の1つが、『Gartner Reference Model of Integration PaaS(Integration PaaSのGartnerのリファレンスモデル)』をはじめとする、Gartnerによる過去数か月間にわたるiPaaSに関する多数の調査発表です。この注目の高まりはiPaaSベンダーにとっては良い兆候であるものの、iPaaSが実際にはどういったものかや、その働きについてよく理解していない人も少なくないでしょう。

簡単な言葉で言うと、iPaaSは、クラウド内や、クラウドと企業の間の統合を構築およびデプロイするためのプラットフォームです。iPaaSを使用することで、クラウドまたはオンプレミス環境のアプリケーション同士を接続する統合フローを開発し、その後、ハードウェアやミドルウェアをインストールしたり管理したりすることなくフローをデプロイすることができます。

iPaaSカテゴリのより詳細な定義と特異性を示すことで、Gartnerは、iPaaSカテゴリの参照モデルにおける多くの重要な機能の概要を説明しています。これには、統合フローの実行、統合の開発とライフサイクル管理、アプリケーションフローの管理と監視、ガバナンスに加え、マルチテナンシー、弾力性、セルフプロビジョニングなどの重要なクラウド機能をサポートするツールやテクノロジーが含まれています。さらにGartnerは、iPaaSがユーザー、サービスプロバイダー、および統合プロバイダー間で統合フロー(既成のものとカスタマイズして構築されたパターンの両方)の購入、販売、および交換をする際に使用するプラットフォームになる可能性を予見しています。

iPaaSモデルはまだ初期段階のため、Gartnerは、現在市場にあるiPaaSサービスは、その参照モデルにすべての機能を備えていない可能性があることを指摘しています。その代わりとして、Gartnerは、e-コマースとB2B統合、クラウド統合、およびエンタープライズサービスバス(ESB)とサービス指向アーキテクチャ(SOA)インフラストラクチャといった、異なる統合領域にそれぞれ強みを持つiPaaSベンダーの3つのカテゴリを特定しています。

企業の特定の統合のニーズによっては、あるベンダーのオプションが他のものよりも適している場合があります。短期間での統合のニーズの場合、e-コマース/B2B統合とクラウド統合に重点を置いたiPaaSサービスが、パートナーのアプリケーションとクラウドサービスをすばやく接続できるシンプルなソリューションを提供します。

しかし、ハイブリッドアーキテクチャへのシフトが進んでいることを考慮すると、オンプレミスのリソースとクラウドサービスの両方を含むコンピューティングモデルに対応した、長期的な統合戦略の検討を始めるのが賢明と言えます。上記の3つのベンダーカテゴリのうち、ESBとSOAのバックグラウンドを持つベンダーのiPaaSサービスは、長期的な統合およびガバナンスのプロジェクトにおいて、最もバランスのとれた堅牢な機能を提供します。Gartnerはこうしたサービスの一部は現在ベータ版や開発中であることを指摘しているものの、ESBとSOAを専門とするiPaaSベンダーは、クラウド時代の体系的な統合に取り組むにあたり、最も優位な立場にあることは明らかです。