RAMLのメリットを最大限引き出すためのAPI設計と管理プラットフォーム

RESTful API Modeling Language(RAML)は、設計からデプロイ、共有に至るまで、APIのライフサイクル管理を容易にしてくれます。RAMLによって、APIの再利用も簡単になりますし、定義する必要があるものを記述するだけで、何度も繰り返し使用できるようになります。RAMLは、APIの仕様でユニークなアプローチを取っています。単純なAPIコーディングのためでなく、APIをモデル化するために開発されています。そのためRAMLには「RAML/API Designer」「APIコンソール」「API Notebook」といったツールが付属されており、開発者がAPIとやり取りできるようになっています。

APIをモデル化することのメリットは、堅牢で使いやすくなることと長期の使用が可能になることです。RAMLは、人と機械の両方にとって読みやすい言語となっています。YAML形式で書かれているため読みやすいだけでなく、どんな技術的バックグラウンドであっても編集しやすくなっています。


RAMLベースのAPIを設計するための優れたツール                    

RAMLはAPIのコントラクトとして強力な言語となるでしょう。RAMLによって開発チームは、APIを迅速かつ容易に定義、構築および共同作業ができるようになります。

MuleSoftのAnypoint Platformにより、組織のAPI管理がシンプル化されます。そしてAnypoint Platformは、RAMLベースのAPIの管理も容易にします。API Managerを使用することにより、ユーザ、トラフィック、SLAの管理だけでなく、簡単な手順でAPIのセキュリティ強化も可能になります。さらに、MuleSoftはAPIゲートウェイとして、あらゆるバックエンドサービスやデータソースに接続することができます。MuleSoftのAPI管理ツールにより、RAMLが提供するすべてのメリットを活用することができるのです。


優れたAPIの仕様とは

APIを設計するときに重要なことは、①長期的なAPI構築方針の立案(将来のビジネスや投資コストへの影響も含む)、②悪いとされている設計の回避・修正、③不具合や不整合の早期発見、といった3つ代表的ではないでしょうか。

優れたAPI仕様を選択することで、将来発生する余分な設計や構築、開発のための時間を、数か月分から数年分も節約することができます。逆に言えば、API仕様の設計を疎かにすると、無駄な投資が増えるだけでなく開発時間も長期化することで、新しい製品やサービスのデプロイが遅延してしまいます。すなわち、変化スピードが速い競争市場において、自社が取り残されるリスクが増大することに他なりません。RAMLは、「スペック駆動型の開発における最大のサポート」「API設計のベストプラクティスの採用」「再利用の実現」「デザインパターンを踏襲したAPIの一貫性の確保」を、組織にもたらすため、仕様構築のための優れたツールとして推奨されています。